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NARU Staff Voice|中岡映治(なかじ)

2025/04/09

NARU

噛めば噛むほど味の出る人間に

―自分を一言で表すなら、どんな言葉が思い浮かぶ?

中学生の時に同じ質問を授業で聞かれたことがあって、その時に「味」と答えたのを覚えています。

―その心は?

噛めば噛むほど味が出る、じゃないですけど、そういう味のある人間になりたいなという思いがありますね。
NARUの他のメンバーは華がある人も多いですけど、僕は第一印象が地味なタイプなので、だんだんと人間性が伝わっていって、
周りの人と良い関係を構築していけたら良いな、と思っています。

―周りからはどう思われることが多い?

メンタルが強いという評価はよく受けますね。
新卒で入った会社がなかなかハードで、朝から晩まで身を粉にして働くような職場だったのですが、同期がほとんどいなくなってしまう中でも一回も病まずに勤務を続けていました。
連続勤務、全然大丈夫でした(笑)。
昔からストレス耐性は強くて、この点は自分の強みだとも思っています。

―逆にどういうところでストレスを感じるの?

裁量がないことがストレスになるんだということに、これまでの仕事の中で気づきました。
上から落ちてくる業務をただこなすような環境はストレスを感じますね。
NARUはスタッフが裁量を持って自由にやれる環境があるので、働きやすいと感じてます。

―他に、自分の人間性を象徴するようなものってある?

「嫉妬」ですかね。常に嫉妬してます(笑)。

人の優れているところとか、魅力的なところには常に嫉妬しちゃいますね。
けど他の人と同じ軸で競争しようとは思っていないので、「そういう価値もあるよね」と考えて、自分らしい道を目指したいな、とは思ってます。
他の人の良い点や魅力をすぐに発見できるっていう強みでもあるのかなと考えていますね。

けどNARUのスタッフにもいつも嫉妬してます(笑)。

嘘のないコミュニケーション

―なかじは人との関係性作りとかコミュニケーションが独特だけど、何か意識していることとかはある?

裏表をつくらないってことですかね。意識しているというよりは、昔からそういうスタンスで居続けている、という感じです。
嫌だなと思った時には嫌な反応をするし、迎合もしないですね。

―そういうスタンスで人と接するようになったきっかけや、ターニングポイントは何か思い当たる?

一つは新卒で入った会社が飲食の会社だったことが大きいかもしれないです。
お客さんの中には「お客様は神様」的な思想で変に上からくる人もたまにいたんですけど、
そういう人に対しても「絶対に下から行かない、対等に接する」って思っていました。
そういう体験は今のスタンスに影響を与えているかもしれないですね。

あと、曲がったことが嫌いっていうのは祖父の影響も大きいですね。

僕が小さい頃に、横断歩道のボタンが押したくて、渡るつもりもないのにボタンを押したことがあったんです。
そうしたら祖父は「押したなら渡れ。意味のないことをするな。」って言ったんです。
僕は祖父のこういう「曲がったことをしない」という性格が大好きで、少なからず影響を受けていると思います。

―前職の仕事もおじいさんが影響してるんだよね?

そうですね。前職では宮崎県でまちづくりの仕事に携わっていて、デジタルでの高齢者自立支援サービスを手掛けていたんです。
買い物代行のサービスの構築をする中で、サービスの使い方を地域の高齢者の方たちに教えたりということもしていました。

その背景には、祖父への想いがあります。僕にとっては祖父は「逃げ場所」みたいな存在だったんです。
高校生の時も学校のテストが嫌すぎて学校をサボって祖父の家に行ったりしていました。
その時は「不良になった」って祖父に泣かれてショックだったんですけど(笑)。

そんな風にとても大きな存在だった祖父ですが、社会人になってからは忙しくてなかなか会えなくなってしまって。
そうこうしているうちに認知症になってしまって、そのまま亡くなってしまいました。
大好きな祖父にもっと会いたかったし、孫も見せてあげたかったな、とかとても申し訳ない気持ちがありました。
そういう気持ちもあって、祖父にできなかったことを他の高齢者の方にできたら、という想いもあって先ほど言ったような仕事に携わっていました。

東京で頭一つ抜けた場所にしていきたい

―NARUに入ったきっかけを教えてもらえる?

結婚を契機に宮崎から東京に戻ることになって、元々知り合いだった川路さんから声をかけてもらったのがNARUに関わることになったきっかけです。
東京に戻った頃は、何ができるかわからないけど「とにかく起業がしてみたい!」という一心で会社を作ったりしてたんです。
けど、仕事がいきなり作れるわけでもなかったので、NARUがあって本当によかったです(笑)

―どんな仕事をしてみたいと思っていたの?

コミュニティにまつわる仕事がしてみたいと思っていました。
人のつながりから生まれる何かに可能性を感じていたので、コミュニティを起点としたまちづくりに関われたらな、という想いがありました。

―なかじにとっての「コミュニティ」ってどんなもの?

ちょうどこの間言語化してみたんですよ(笑)
僕にとってのコミュニティは3つの大事な要素があるかなって思っています。

1つ目は「共感」。互いに理解を示し、つながりを感じること。

2つ目は「共有」。同じ体験や経験をすること。

3つ目は「共創」。受動的ではなく、能動的な関係性を作ること。

この3つがあると良いコミュニティが出来上がっていくんじゃないかなと感覚的に思っています。

―今後NARUでしてみたいトライはある?

いくつかありますね。

一個はばんちゃんとやっている「シェア酒でシアワセ」でNY進出すること。
日本酒を通して人同士がつながって居心地の良い場所を作っていく、ということをいろいろな場所で、最終的には国境も超えて実現してみたいです。

あと、僕が企画推進している「NARU未来創造部」を「東京で一番テクノロジー初心者に優しい場所にする」というのも目標です。

また、NARUという枠組みではないですけど、自分の会社で「地方アンテナスナック」というサービスを始めたんです。
「第二の地元が見つかる求人メディア」と銘打っていて、地域との接点や関わるきっかけを生み出せたら、と考えて立ち上げたサービスです。
このサービスを自立させたいなという想いもあります。
5月にローンチする予定なので、NARUでもこれに関わる関係性を作れるイベントを立ち上げてみたいなとも思っています。

―NARUを上手く使いながら、自分の目標も達成できたらめっちゃいいね。

今年は35歳になることもあって、「挑戦」がテーマなんです。

NARUでももう少し上のレイヤーから施設の全体を見ていくようなことにチャレンジしていけたらと思っています。
NARUはとてもいいメンバーが集まっていると思うので、東京で頭一つ抜けた施設に育てていきたい思いがあります。

NARU最高!

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