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〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1丁目4-12
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NARUクルーインタビュー|第一期生みなちゃん
2025/01/28

昨年の7月から一期生の活動が始まったNARUの新しいメンバーシップ「NARUクルー」
NARUクルーとは、「自分でイベントや活動を企画したい!」から「何か新しい活動に主体的に関わりたい!」まで、NARUを「利用する」以外の関わり方で活動してくださるメンバーの方々用のメンバーシップ。(詳細はこちら)
そんなNARUクルーでは毎月「日本橋NARUカイギ」という場でアイディアを出し合い、様々なイベントの企画を行なっています。
11月から始まったNARUクルー発のイベントは、今では月3〜4個開催されています。
本日はそんなNARUクルーの一人、みなちゃんのインタビューをお届けしたいと思います。
「なぜNARUクルーに参加したの?」「イベント開催してみてどうだった?」などの率直な感想をお答えいただきました。
是非ご覧ください!
※NARUクルー第一期の申し込みは終了いたしました。第二期(2025.7〜の活動)の募集は6月ごろを予定しています。気になる方は是非NARUの情報をチェックいただけたらと思います!
企画を考える中で「自分のやりたいこと」の解像度を高める
ー今回、なぜNARUクルーとしてイベントを企画してみようと思ったのか教えてください。
元々自分の興味や関心のあることに関する情報をよく検索する方だったので、面白いイベントがないかと探していた時にNARUと出会いました。NARUではニッチというか、少し変わった切り口の様々なイベントが開催されていたので、NARUクルーになる以前から、NARUのイベントにはたくさん参加していたんです。そうやって何度かイベントに参加していくうちに「自分でも企画側に回ってみたいな」と思うようになっていきましたね。
ーどのぐらいのタイミングから自分もやってみたいと思うようになったんですか?
5回目くらいだったかな、大学生の子が企画したNARUのイベントに参加することがあったんです。その時に「大学生の子でもこんなイベントが開催できるんだ!」と驚いて、自分でもやってみたいと思うようになりました。
あとはNARUの1周年のイベントもきっかけの一つですね。NARUの会員がやってみたい企画のアイディアをもち合う「企画会議」が事前に開催されると知って、そこに参加してみたんです。その時は最終的に私の企画は採用されなかったのですが、「1人でイベントを考えるのは難しいよなぁ」とか「企画するからには責任を自分で負わなきゃ」とか、企画をやりたい気持ちよりも負担について考えてしまう状態で。なので企画会議が終わった後も自分でイベントをやってみるところまでは至らなかったんです。
そんな状況の中で、ある時、別の会員さんにその話をしてみたことがあったんです。そうしたら「NARUのコミュマネであればサポートしてくれるよ」と言ってくれて。それで相談してみよう!と思っていたところにNARUクルーの募集が始まって、参加することに決めました。

ーなるほど。自分でも何かやってみたいなという気持ちとNARUクルーの募集のタイミングが重なったんですね。
実際に自分でイベントを開催してみてどうでしたか?
最初に企画を思いついた時の内容と、実際にイベントとして形にした内容が微妙に変わっていることにはちょっと驚きました。大きくズレているわけではないのですが、企画を具体的に詰めていくと、本当にやりたいことは違うところにあると気付いたんです。パッと思いついた最初の企画のアイディアって意外と自分の「やりたい」という想いと結びついていなかったりするんだなと思いましたね。
それに気付いてからは、「本当にこれをやりたいのか」「どうしてこの企画をやりたいのか」ということを何度も自分に問いかけながら、企画を詰めていくようになりました。これを繰り返していくうちに、「本当に自分がやりたいこと」の核が見えてくるような感覚がありました。
ー面白い発見ですね。ひとりで考えを深めていったんですか?
自分の中で問いを立てて考えることもありましたし、コミュマネのダバちゃん達に壁打ちをしてもらいながら頭を整理していくこともありました。「自分が何をやりたいのか」ということを自分の視点と、「参加者の人にどういった気持ちになってもらいたいのか」という他者の視点、その両方の視点で考えることで次第に企画としての精度が上がっていったと思います。
ーイベントの企画を経て、何か行動や意識に変化はありましたか?
これまでは仕事でもプライベートでも、「自分でなんとかしなきゃ!」と思いがちで、人に何かをお願いしたりすることに抵抗感があったんです。なのでイベントも「自分でやらなきゃ」と思う部分があったのですが、NARUクルーのイベントには必ず運営メンバーがついてくれるので、他の人に仕事を割り振る必要があるんです。そうやって他のクルーの方たちと一緒にイベントを準備していく経験をしたことで、「これは任せてみよう」と人を頼ることが出来るようになったことは、大きな変化だと思います。
実際、参加者の方と一緒に料理をする企画を開催した時には、全ての作業を私がやるのではなく、運営のメンバーや、イベント参加者の人たちに与えられる役割は何か、どんな役割を持ってイベントに参加してもらうのか良いのか、ということに意識が向くようになり、参加者の方にも抵抗感なくお願いが出来るようになっていました。

自分の興味と向き合い、世界が広がる
ーみなちゃんは1回だけじゃなく2回、3回とイベントの企画をしますよね。
継続するモチベーションはどこにあるのでしょうか?
イベントを企画することを通じて、改めて自分の趣味や好きなことを掘り下げる機会になっているからだと思います。
私自身、これまでいろんなイベントに顔を出していたんですけど、それは自分の興味を刺激してくれる何かを探していたからだと思うんです。自分だけの力で自分の好きなことを発展させていくということに限界を感じていたところがあって。
それが、NARUクルーとしてイベントを形にしてみると、自分の見えていた世界が広がっていく、そんな感覚が得られたんです。それが面白くてイベントを開催し続けているのかもしれません。
ー具体的にどんな風に広がっていったのか教えてください。
一つはシンプルに「やれることが増えた」ということかなと思います。これは他のNARUクルーと一緒にイベントを運営したことが大きくて、自分だけでやるよりも、やれることの幅が広がる感覚があったんです。
加えて、「視点が広がった」ということもあったかなと。これはさっきお話したように、イベントを企画する過程で「自分が何がしたいのか?」ということと徹底的に向き合ったからこそなのかなと思っています。
例えば、私が最初に食のイベントを企画した時、アイディアを考えた当初は「ご飯を食べる時のこだわり」に興味を抱いていていたんです。だけど、そこから企画を詰めていくと、本当に私が興味を持っていたことは、「人がどんな視点を持ってスーパーで買い物してるのか」だということだとに気付いたんです。
この気付きのおかげで「私は買い物が好き!」ということをハッキリと自覚ができ、より毎日の買い物が楽しくなったんです。次引っ越しする時には、いい八百屋さんといい魚屋さんがある街を探すことで、より生活が楽しくなるのではないかと思っていて。
自分の好きなことを楽しむ手段が広がった感覚です。

ーお話を伺っていると、「好き」の解像度があがった感じがしますね!
そうですね。これまでは他の人から「何が好きなの?」と聞かれても、「食べ物が好き」としか言えなくて、その回答にいつもモヤモヤしてたんです。というのも、食べるのが好きと言ってる割には、そこまでグルメでもないし、いいお店を沢山知っているわけでもない。料理もするんですけど、仕事として料理を提供しているわけでも、過去に飲食店で働いていたわけでもない。そうなってくると、いわゆるプロの方々と比較したときに自分の好きの度合いは果たして好きと言ってもいいものなのかと、回答に困ってしまってたんです。
ー食が好きではあるんだけど、自信を自信を持って言い切れない葛藤があったんですね。
はい。嫌いなことであれば「これが嫌。」「これはやりたくない。」と、自分でも分かりやすく反応できるんですが、好きなことになってくると勝手が違ってきて。
私と同じような人が他にもいるのではないかと思ってるんですけど…人って自分の好きなことには鈍感だったりしませんか?なのに、初対面の人にまず聞かれるのは決まって好きなことだったりする。その質問に対して、ちゃんと答えられない自分がもどかしくて。
けど、今であれば「食というテーマの中でも、特に青果店に行ったりするのが好きで、買い物することが好きなんです」と前よりも自信を持って言えるようになったことが嬉しいですね。
参加者の考えを受け止めてもらえる場所
ー今回イベントを開催する上で、NARUの良さについて教えてもらえますか?
頼るのが苦手な私にとって、企画の相談がしやすいコミュマネがいてくれたことはとても心強かったです。
企画を思いついた段階って、内容が固まりきっていない、ものすごく曖昧な状態なんですよね。自分でもしっかり説明は出来ないけれど、何か面白そうだし、やってみたい。けど相手に伝わるか分からない…そうした不安がある中でも、「NARUのコミュマネにだったら、上手く企画がまとまっていない段階でも一から相談できる!」という安心感がありました。
これがもしNARUじゃない場所だったら、新たに一から企画を説明して実現するのは難しかったと思いますね。
ーNARU以外にで開催されるイベントにも沢山参加していると思いますが、NARUと他の場所でどんな違いがあるのでしょうか?
イベントの良し悪しについて言いたいわけではないのですが、他で参加したイベントでは、企画する方の経験や考え方、価値観を共有をする場になってしまい、参加者側の声を拾ってもらえないと感じることがあったんです。
それがNARUだと、たとえコミュマネの方が企画者であろうと、参加者との関係性が対等に感じられるんです。企画者であるとか、NARUのスタッフであるとか関係なく、どのイベントでも、参加者たちである私たちのことも大事にしてくれるんですよね。
決して自分達の伝えたいことだけを主張するようなイベントではなく、参加者がどう感じているのか、どのように考えているのかも聞いてくれるし受け止めてくれる。だからこそ、他の場所ではなくNARUの人たちに相談したいと思えた。これは大きな違いだと思います。

ーコミュマネたちが聞いたらきっと喜ぶと思います!
ここ最近、コミュマネをやりたい人が世の中にどんどん増えていると思っています。「自分でも場作りがしてみたい!」「こんなシェアハウスを作ってみたい!」と思っている人も多いですよね。
それぞれが自分のやりたいことをカタチにしていくことは良いことだと思っているんですが、自分の抱いているこだわりや世界観が強すぎてしまうと、他の人の考えなどを受け入れるのが難しいこともあると思うんです。もちろん場所の世界観は大事だけれど、こういう姿勢だと、企画の方向性が違うとなってしまった時にやりたいことが実現しづらくなったりもしますよね。
だけどNARUのコミュマネの皆さんは自分たちの作りたい世界観だけでなく利用者である私たちの意思も尊重してくれる。大きなやりたいことに向けて、一緒に伴走してくれる、そういう感覚があります。
にわかではなく、自分の言葉で語れる街へ。
ーNARUに訪れる前から日本橋には来ていたんですか?
正直、NARUのイベントに参加する前までは日本橋には全く訪れたことがなくて・・・こうして日本橋に来るようになったのはNARUを知ってからですね。
ー日本橋に来るようになって何か街に対して感じることはありますか?
自分の歩ける範囲にたくさんお店があることに感動しました。NARUでイベントを開催するとなった時、この街には何があるのか、どんな街なのかを把握するためにも、実際に日本橋の街を歩いてみたことがあったんです。その時はじめて「人形町や馬喰町がこんなにも近いんだ!」と、街と街とが行きやすい距離に位置していることに驚きました。
NARUを知る前に日本橋を訪れた時は商業施設のCOREDOに入っているケーキ屋さんが目的で来たのですが、COREDOは地下鉄の駅から直結しているので、地上にでて街を歩くことはほとんどしなかったんですよね。
それが、今はNARUに行くために定期的に日本橋に来るようになりましたし、「イベントなどで使えるお店や良い場所がないか?歩いて探してみよう!」という気持ちも芽生えて、もっと日本橋を知りたいと思うようになりました。
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ーそんな変化があったんですね!実際に街を歩いてみて他にどんな発見がありました?
自分でも購入が出来そうなお手頃な商品が、意外とたくさんあるという発見がありました。日本橋は高い飲食店ばかりで私が行くには敷居が高いような印象があったんです。商業施設にしてもお値段が高い贈答品のようなものを買いにいく場所というイメージがあって。
それが少し歩いて人形町まで足を運んでみると、下町の商店街にあるようなお店も意外とあることに気付きました。数百円で買える美味しい食べ物も沢山あって、「高い羊羹だけを売ってるわけじゃないんだな!」と日本橋が身近に感じられたのは嬉しかったです(笑)
ー最後の質問になりますが、今後、どんな形でNARUや日本橋と関わりたいと思っていますか?
そうですね。ちょっとずつ街にも詳しくなってきたので、日本橋にあるお店を紹介できるようなイベントを自分でも企画してみたいなと思っています。NARUに来るようになって、確かに日本橋にはよく来るようになりました。ただ、素敵なお店があることを知ってるだけで、まだ全然詳しくはないんです。「おすすめのお店がある?」と聞かれても、しっかりは答えられない。だからこそ、おすすめを教えられるようになりたいと思っています。せっかく街のことを語るのであれば、にわかにはならず街のことを深く知っていきたいです。