NARUNARU

NARUクルーインタビュー第一弾!|第一期生るなさん

2025/01/28

NARU

昨年の7月から一期生の活動が始まったNARUの新しいメンバーシップ「NARUクルー」

NARUクルーとは、「自分でイベントや活動を企画したい!」から「何か新しい活動に主体的に関わりたい!」まで、NARUを「利用する」以外の関わり方で活動してくださるメンバーの方々用のメンバーシップ。(詳細はこちら
そんなNARUクルーでは毎月「日本橋NARUカイギ」という場でアイディアを出し合い、様々なイベントの企画を行なっています。
11月から始まったNARUクルー発のイベントは、今では月3〜4個開催されています。

本日はそんなNARUクルーの一人、るなさんのインタビューをお届けしたいと思います。
「なぜNARUクルーに参加したの?」「イベント開催してみてどうだった?」などの率直な感想をお答えいただきました。
是非ご覧ください!

※NARUクルー第一期の申し込みは終了いたしました。第二期(2025.7〜の活動)の募集は6月ごろを予定しています。気になる方は是非NARUの情報をチェックいただけたらと思います!

やりたいことがない。だからこそ生まれた企画

ー今回、どうしてNARUクルーに参加されたんですか?

NARUクルーの募集が「1期生」ということで、初期メンバーとして日本橋に関われることに凄く惹かれたんです。働いている会社が日本橋にあり、私自身、日本橋を盛り上げたいという気持ちが元々ありました。これから2期生、3期生とNARUクルーが続いていった先に、NARUから日本橋を盛り上げていく文化を後に繋げていけたらなと思い挑戦することに決めたんです。それともう一つ、 何かを新しくはじめてもあんまり続かない性格なので・・・(笑)NARUクルーは1年間限定の活動ということで、1年間だけであれば取り組めるかもしれないと、頑張ってみることにしました。

ーそもそもNARUを知ったきっかけについても教えてください。

働いている会社で2020年くらいにSDGsの担当になったんです。けど、SDGsの取り組みをしようにも何をすれば良いのか分からずに、結局何もできないまま時間が過ぎてしまって。そのうち、「地元を盛り上げるということもサステナブルの一環なんじゃないか」という話が会社で挙がって、まずは自分が日本橋を知る必要があると思ったんです。そこで、当時、日本橋で毎月開催されていた朝の交流会「アサゲ・ニホンバシ」に参加してみることにしたんです。残念ながら今は終わってしまったのですが、その時にNARUを運営されている川路さんがNARUのことを紹介してくださって。

「”好奇心で動き出すオープンスペース”を日本橋に作るので良かったら来てください」と。それから、なかなかNARUを訪れる機会がなかったんですが、仲の良い知り合いがすっかりNARUの常連さんになっていて(笑)「NARUでクルーを募集してるけどどう?」と誘ってくれたんです。これがNARUとNARUクルーを知ったきっかけですね。

るなさんが企画したのは「マインドマップを作ろう」と言うイベント。自分の興味や関心を深掘りしていくワークショップとなりました。

ー知り合い伝いにNARUに辿り着いてくださったんですね。
 ここからはNARUクルーで企画したイベントについてお伺いさせてください。
 今回はなぜマインドマップの企画をしたのでしょうか。

最初はマインドマップではなくて、NARUを夢の叶える場所にしたい!と言う想いで企画を始めたんです。「何かに詳しい先生のような存在になってみたいけど、そのまま夢に進んでいいか分からない人」と「習ってみたい気持ちはあるけど習えてない人たち」がマッチングできるような場所を作る、みたいなことを考えていました。

ただ、クルーとしての活動が1年しかない中で参加者同士の需要と供給を合わせる難しさがあるなと感じて。

それで改めて何がしたくてこのイベントを企画したいと思ったのか、もう1度原点に立ち返ってみることにしたんです。そうしたら、私自身が夢とかを描いたことがなくて、やりたいこともそんなにあるわけでもないと言うことに気付いたんです。

だからこそ夢や理想、目的がある人がどんな考えでやりたいことを見つけてるのか?と言うことが不思議になって、その理由を知りたいなと思ったんです。

ーどうやったら夢を見つけられるのか?という疑問をさらに掘り下げてみたんですね。

はい。ただ、既に夢を持ってる人に質問しても「それをやりたかったから。」という答えになってしまって、結局どうしてやりたいと思えたのか分からない可能性があると思いました。

そこで、やりたいことがある人の特徴について考えて、「自分が何が好きで嫌いか、どんなことに興味があるかを知ってる人」なのではないか?という考えに行き着いたんです。だとしたら、自分の興味関心を知る方法には一体どんなものがあるんだろうと調べていた中で、マインドマップという存在を初めて知ったんです。まずは自分で取り組んでみようと思ったんですけど、1人でマインドマップを作るのは悶々としそうだし、つまらなそうだなと思って…(笑)

せっかくであれば、みんなとマインドマップを作ってみる会をイベントにしてみれば良いんじゃないかなと思って、企画が走り出しました。

イベント当日はフォーマットを用意して、参加者の皆さんに自分と向き合う時間を用意しました。

まずはやってみる。手放すことで手に入れた軽やかさ。

ー実際にイベントとしてカタチにしてみてどうでしたか?

イベントを開催する前は、よく言えば几帳面な性格であることもあり「絶対成功させなきゃ!」とか「失敗したらどうしよう。」という気持ちが強かったんです。けど、NARUクルーの企画会議を進行しているディレクターのエノさんから「1発目なんだから失敗してもいいんだよ!やることに意味があるんだからさ!」と声をかけてもらったことで、心の負担が軽くなりました。そこからは「まずはやることが大事。熱量が大事なんだ!」と自分でも思えるようになって。イベントも結果として無事やりきることができて「完璧にしすぎなくても、なんとかなるんだ」と、行動することへの自信を持つことができました。

ー最初の1歩を踏み出すのが軽やかになった感じがしますね!

そうですね。これまでは、社内でのSDGsの取り組みにしても、施策を実施するまでの道筋を完璧に整えてから提案することが多かったんです。ただ、それだと時間もかかるし、本当に社員にとって良い施策になっているかといわれたら疑問もあって。完璧であることや、こうであるべきと思っていたことを手放せたことで、「まずはこの辺でもやってみていいですか?」と、施策を煮詰めすぎる前の段階で相談ができるようになりました。イベントでの経験が仕事においても良い影響を及ぼしているなと思います。

自分たちが楽しめることで、日本橋を盛り上げたい

ー職場が日本橋と仰ってましたが、なぜそこまで日本橋への思い入れが強くなったのでしょうか?

自分の両親や地方から来られた方が東京観光をする時に「麒麟の像がある日本橋に行きたい」と言われることが多かったんです。日本橋を楽しみに来てくれた人たちが「この場所がテレビに映ってた!」とか「絶対ここがロケ地になってたよ!」なんて話をしている姿をみると、私たちにとっては普段何気なく通ってるところだけど、特別な気持ちで見に来る人がいる場所なんだなと思うようになって。日本橋の景色や文化をもっと地元の人たちで盛り上げていく必要があるし、日本橋に関わる私たちが大切に守っていかないとダメなんじゃないかなと思いはじめたんです。

ー日本橋のことを自分ごととして意識されるようになったんですね。

もちろん、私も最初から日本橋を盛り上げたいと思っていたわけではありません。最初のきっかけは会社でしたし「仕事だからなんとかしなきゃ。」くらいに思ってました。けど、言われたことをやるという姿勢だと、やっぱり自分ごとにはならなくて、やりたいという気持ちも湧かないんですよね。なので、会社で日本橋を盛り上げていく方法も、自分がやりたいように進めていくことが大事なのかな、と思っています(笑)

ーもう少し具体的に聞いてみても良いですか?

私がワクワクして面白いと思ったことをやるのが一番だと思っているんです。そしてそのワクワクが自分だけではなくて、他の人にとってもワクワクするものであったら良いなと思っていて。

結局、仕事として取り組んでしまうとつまらないし、会社に行くのもつまらなくなってしまう。けどそれが、自分も楽しくて周りの人も楽しければ、働くことも楽しくなるし、良い循環が生まれるんじゃないかなと思うんです。

そうやって自分たちが楽しく取り組んでいることが、日本橋を盛り上げることに繋がっていれば良いなって思っています。

ー今回のイベントでは日本橋を絡めた内容になっているんですよね?その辺りについても教えてください。

はい、NARUでイベントをするなら、日本橋のことは絶対に何か宣伝したいなと思っていたんです。そこで、今回のイベントでは、山本山のお茶を取り入れることにしました。せっかくマインドマップに取り組んでも、緊張した状態だと上手く書けないかもしれない。どうにか当日参加された方が落ち着いて取り組めるような環境を作ってあげたいなと思ったんです。そこで、「リラックス 効果があるもの」と調べてみたら緑茶がヒットして。「お茶であれば日本橋に山本山さんがあったはず!」とイベントに繋げました。今回は少し無理やり日本橋を絡めた形になったので(笑)次回はもっとしっかり日本橋を絡めたイベントにしたいと思っています!

イベントを開催するにあたって日本橋のお店についても調べて、スライド化してくれていました。

会社員でもみんなのお母さん役でもない第3の顔が見せられる場所。

ーNARUにはるなさんにとってどんな場所ですか?

NARUは過ごしやすい空間だなと思います。くつろぎやすいし、発想も生まれやすい。たまに会社を抜け出してイベントの打ち合わせとかするんですけど、「1時間で戻らなきゃ!」とか言いながら1時間半とか平気で打ち合わせしてたりして(笑)時間が過ぎるのがあっという間に感じます。

ーその居心地の良さは何からくるんでしょう。

堅苦しさがないんだと思います。NARUだと知らない人たち同士でも適度な距離感で過ごせるんですよね。それぞれが無理することなく自分の過ごしたいように過ごせているなと感じていて。話をしたくない時には話さなくてもいいし、話をしたくなったら誰かしらと話すこともできる。そのつかず離れずの関係性がいいなと思います。

会社という既存のコミュニティではなく、NARUのような場所に、強制されるわけでもなく自ら関わってみたことは、自分の人生の中の経験としても良かったなと思っています。

ーどんな点が良かったのか教えて欲しいです!

働いてる時に見せている顔はプライベートとは違うんですよね。それが"しっかり仕事集中"の会社モードの自分や 、"頼りにされるみんなのお母さん”モードの自分もいたりして。家庭だと職場よりはリラックスしているけれど、家族だからこそ気遣うこともあります。それぞれで求められる役割も違うし、だんだんと相談したり、気軽に話せないようなことも出てきたりして・・・。

けど、NARUでは会社とも家庭とも違う側面を出すことができるんです。私にとってはそれがとても良い機会になってると思います。

ーコミュニティによって自分らしい発言をしちゃうことってありますよね。

そうなんです。会社の中だと何か困った時に助けてくれる人というキャラだったりするので、私がメンバーを助けることはあっても自分が「助けて」とは言いづらかったりするんです。

それがNARUだと、助けてほしいことや不安なことがあれば、それを素直に言葉にできるんです。今回イベントをやる時にも、コミュマネのばんちゃんに何度も「大丈夫だよ!」と励ましてもらったりして、沢山助けてもらいました。場所や役割によっては気が抜けないこともあるなか、NARUだと年齢や立場を関係なく、フラットに皆んなが関わってくれるし、何も気にせず頼ることができるのは嬉しいですね。

ーそういった第3の場所があるのはとても良いですね。

そう思います。普段とは違う自分を出せるので、もしちょっと変化を求めたいならNARUに来たら良いと思います。もしかしたら意図的にキャラを変えてみても新しい自分が発見できて面白いかもしれないですね。特にNARUであれば他者との関係性の中に後腐れがないので気軽に過ごせると思います。

NARUでの人との距離感や関係性についてをとても素敵に言語化してくれたるなさん。

仮にNARUの会員と仲良くなって会話をするようになったとしても、毎回話す必要もないですし、たとえ会話がなかったとしても気まずさが一切ないんですよね。

「〇〇さん、今日NARUにいたなあ。」ぐらいの感じで各々が過ごせることも居心地がいい理由の一つというか。もし話しかけづらかったとしても、ここのコミュマネの人たちが、ちゃんと気にかけていてくれるので「話したいけど・・・」みたいな時にはちゃんとサポートしてくれて、とても心強いです。


ー最後の質問になりますが、次にトライしてみたいことなどはありますか?

そうですね。今回、イベントを主催する側になることは凄く緊張する出来事でした。ただ、イベントを通じて自分の成長も感じられましたし、日本橋を絡めたイベントも企画したいので、またぜひやってみたいです。

ただ、今回は時間をかけて練りに練った企画だったので、第2弾を出すのが勝手にハードルが上がっていて・・・。それこそ今回のイベントも、企画した時には「人なんて集まらないかもしれない」と不安になっていたんです。それが、いざ蓋を開けてみたら、クルーを入れて14人が集まってくれていて。想像以上に人が集まってくれたこともあって、次はそれを超えたいなって欲がでてきています(笑)

次回は、さらに人が興味を惹かれるようなイベントを頑張って考えてみます。

終始良い雰囲気で進んだるなさんのイベント。るなさんのファシリテーションの上手さにNARUのコミュマネもびっくり。

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